保険診療
一般歯科編 歯周病
歯周病とは放置しておくと自然に歯が抜け落ちてしまう感染症です。
歯周病とは歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)から侵入した細菌が、歯肉に炎症を引き起こし、さらには歯を支える骨(歯槽骨)を溶かしてグラグラにさせ、放置しておくと自然に歯が抜け落ちてしまう感染症です。
特徴は
○歯周病のもっと恐ろしい特徴は虫歯と異なり痛みを感じることが少ないために自分が歯周病に罹っていることに気づきにくい。
○自然治癒はせず、失った歯槽骨は2度と回復しません。
○2018年に厚生労働省主導の全国2,345の歯科医院で行われた全国抜歯原因調査結果によると歯周病は日本人が歯を失う原因の第1位です。
2016年の歯科疾患実態調査では45歳以上の日本人の過半数が歯周病に罹っているといわれています。
検査は
歯周ポケット検査、レントゲン検査を行います。歯周ポケットは歯周病になると歯茎が歯の表面から剝がれてしまうため歯と歯茎の隙間が深くなっていきます。その深さを測ることで歯周病の状況を把握しやすくなります。レントゲン検査は歯槽骨の状態から歯周病の重症度が把握しやすくなります。とくにレントゲン検査は歯周病だけではなく全ての歯科治療に必須の検査になります。
治療は
原因となる細菌の住みかとなっているプラーク(歯垢)・歯石の除去がメインとなります。
歯石の除去の仕方は器具・手技の組み合わせにより様々です。
一般的に「クリーニング」と言われているものも歯周病治療のひとつです。